宅建士資格に挑戦したことで得られた「意識変革」~本業以外にもう一つ目標を持つ~

★宅建士資格をめざすきっかけ

今回は、私が資格試験に取り組み始めたきっかけについてお話しします。

前にもこのnoteで書いているのですが、40代前半からセカンドキャリアに
向けての準備として、投資信託などを始めました。

https://note.com/embed/notes/n982895d99e9d

ただ、投資信託の積み立てだけでは、十分な資産が残せないと考えたので、
新たに不動産投資を始めたのです。

しかしながら、誰にも相談できないままの不動産投資でしたので、かなりきつい思いをしました。

まず、物件探しの基準がわからず、不動産会社から提案されるがまま、無駄にいろいろな物件を見て回ったりしました。

そもそも、不動産会社は不動産投資の経験がなく、収益物件を持っていない私には、積極的に不動産の情報を提供してくれませんでした。

それでも何とか1棟目を土地の購入から建築したものの、1年間空室が埋まらず、貯金を崩して銀行への返済を行ったりして、精神的にかなり大変でした。

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その後は何とか軌道に乗り、複数の収益物件を保有するまでになったのですが、不動産投資の基礎知識がないことでかなり苦労しました。

そういった経験から、まずは宅建士の資格を取り、セカンドキャリアでは、
不動産投資を考えている方々への支援をしたいと思うようになったのです。

★参考書を開くと眠くなる条件反射

とはいえ、宅建士の資格を取ることを決意したものの、何から始めていいのかわかりません。

とりあえず書店に行き、「宅建士一問一答」という本を購入しました。

行き帰りのバスの中で、その本で勉強を始めたのですが、本を開いた途端に眠気が襲います

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寝不足だからではありません。

内容が難しく、頭に入らないのです。

脳が拒否しているのです。

教員採用試験で勉強をした時以来、受験勉強からは30年近く遠ざかっていました。

管理職試験は受験しましたが、試験内容が実務と直結しているのでそこまで難しくはありませんでした。

しかし、宅建士の勉強となると勝手が違います。

年齢も50を超えていましたので、新しい分野の学習を始めるのは無理なのかとすら思いました。

★同僚からの学び

資格試験に挑戦することを決めたころ、私は指導主事として行政で仕事をしていました。

そんな折、同僚が資格試験の勉強を継続し、多くの資格に合格していることを知ったのです。

その方は、年齢が私より3歳ほど上の年配の職員

総務の班長という忙しい仕事の傍ら、自宅で毎日2時間の資格試験の勉強を継続しているとのことでした。

すでに宅建士、社労士、社会福祉士、介護福祉士など、難易度の高い資格試験に合格していたのです。

私は彼を飲みに誘い、資格試験にどのように取り組んでいるのか、そのコツを聞いたのです。

彼はまず、公務員という仕事が、自分の性格とあまり相性が良くないということを話し始めました。

公務員として採用されたのはいいものの、10年経ったあたりから居心地の悪さを感じ始めたといいます。

人間関係とかではなく、公務員という職業の体質自体が、なんとなく自分の性に合っていないと感じ始めたのです。

それで、退職も考えたそうですが、妻と子ども2人を支える立場にあっては、家族を路頭に迷わせることはできなかったといいます。

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それならと、資格を取り、退職まで待って起業しようと考えたわけです。

資格試験の勉強は彼の性格に合っていたようで、出勤前の1時間、帰宅後の1時間の試験勉強は彼にとっていい気分転換、息抜きになったそうです。

そして、努力の結果、資格試験に合格することで、さらに学習に対するモチベーションが高くなっていったということでした。

本業の仕事にどっぷりと浸かるのではなく、淡々と業務を進めることができるようになり、逆に今まで以上に仕事の効率は高まったといいます。

本業以外に、未来にもう一つ目標を持つことが、今の仕事の充実にもつながってくる。

彼はそういったことを私に話してくれました。

これは、私にとって大きな気づきになりました。

この日の彼との話は、私にとってその後を決定づける大きな転換点となったわけです。

ちなみに、その彼は現在、計画していた通り、退職後は社労士事務所に勤務し実務を学びながら、独立の準備をしています。

★資格試験がもたらす生活へのプラスの作用

その日以来、私の資格試験に対するモチベーションはかなり上がりました。

起業する上で、資格を持っていることが有利になるかどうかはわかりません。

しかし、少なくとも退職までの残り少ない時間を、何もせずに過ごしていいはずがありません。

受験勉強をし、知力を高めていくことを通して、セカンドキャリアの具体像が見えてくるだろうと考え、とりあえず行動したのです

そして、資格試験の学習を始めると、彼の言っていた通り生活や仕事に変化が表れてきました。

出勤前の1時間の学習、帰宅後も1時間の学習を行う。

まず、この生活習慣が、まず、飲み会を減らしてくれました。

それまでは、だれかに飲みに誘われたりすると、迷うことなく付き合っていました。

しかし、飲んでしまうと翌朝起きるのが辛くなり、学習ができなくなるので、誘われてもお断りすることが多くなったのです。

また、できるだけ残業を減らしたいがために、これまで以上に仕事の効率を上げる工夫をし始めました。

それが、仕事の精度も上げてくれたのです。

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まさに「意識変革」でした。

「本業以外の目標を持つこと」

これは思っている以上に、皆さんの意識を変え、生き方に変化を与えてくれます。

忙しい仕事の中ですが、できることから始めてみてください。

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